子どもをトイレに連れて行きたい時
「トイレに行こう!」
もしくは
「トイレへ行くよ!」
と誘って下さい。
「トイレへ行く?」
などの疑問形で尋ねないようにしましょう。
疑問形で尋ねると言うことは、
あなたの意見を尊重しますということを伝えていることになります。
もじもじしているお子さんの姿を見て
「おしっこが出るのかも!!」と思い、
「トイレへ行く?」
と、お子さんへ声をかけたとします。
しかしお子さんが「行かない!」と言えば、
トイレに連れていくことができなくなります。
これはトイレトレーニングの時期だけでなく、普段の会話でも意識してみて下さい。
疑問形で尋ねることで、
・お母さんは、あなたの意見を受け止めたいと思っているのよ
・お母さんは、あなたの意見を尊重したいと思っているのよ
というお母さんの思いを伝えることができます。
お母さんが常にこういった姿勢でいると、子どもは
・お母さんは、自分の意見を聞き入れてくれる
・お母さんは、自分の思いを受け止めてくれる
という安心感を抱くことができ、また信頼関係を深めていくことができます。
しかしトイレへ連れて行く時は、疑問形で尋ねるのではなく、誘うようにしましょう!
怖い声で誘うのではなく、子どもが「付いて行きたい!!」
と思えるような明るい声で誘うようにしましょう!
トイレへ行く歌を作って歌ってみたり、
電車好きなお子さんには、リビングからトイレへマスキングテープなどで線路を作り、
その上を電車の真似をしてトイレへ向かうのも楽しいと思います。
トイレへ行くことが嫌にならない、親子で一緒に楽しめる工夫をしてみましょう。
また、誘う時に決めたサインを毎回して見せると、
そのサイン=トイレ
という認識ができるようになります。
お喋りができない子どもでも、サインをして見せることで、
”トイレへ行きたい”
という意思を、お母さんに伝えることができます。
前回お伝えしたように、私は生後10か月頃のトイレトレーニングの開始をお勧めしています。
この頃だとお喋りできない子が多いと思います。
ベビーサインではおしっこは”股の前を片手のひらでポンポン”叩き、
うんちは”おしりを片手のひらでポンポン ”叩くそうです。
しかしトイレに誘う時に、おしっこやうんちなど複数のサインがあると、子どもも覚えるのが大変です。
腰のあたりをポンポン叩きながら「トイレ行くよ!」
と誘ってみるなど、この頃の子どもでもできるシンプルで簡単なサインを考えてあげると良いと思います。