今からの時期、トイレトレーニングを始める方も多いと思います。
温かい時期にトイレトレーニングを行う上で気を付けて頂きたいことを、今回はお伝えします。
洗濯物が増えるから…
暑いから…
トイレに連れて行きやすいから…
といった理由で、
子どもにズボンやスカートを履かせない
パンツを履かせない
ということは避けましょう。
洗濯物が増えるかもしれませんが、きちんと服を着せてあげて下さい。
パンツや衣服をきちんと着せて欲しい!という理由は、いくつかあります。
1つ目は、子どもの自尊心を傷つけないため。
どんなに小さな子どもでも、自尊心を持っています。
例えトレーニング中だとしても、自分だけ家の中で(例え下半身だけでも)裸でいることを、恥ずかしく思います。
2つ目は、私達の社会ルールを教えるため。
子育てを通し、私達は子どもへ
「生まれてきた時代、文化、社会へ適応していくためのサポート」
をしています。
私達の社会では、例え家の中であっても衣服を身に着けます。
家族の誰かが、裸で家の中をうろうろしていたら、
「服を着て!」
と、きっと言うと思います。
小さな子どもだから…
子どもの裸姿は可愛いから…
子どもだからと、裸でいることが許される訳ではありません。
3つ目は、概念の形成期であるため。
この時期の子ども達は、日々の生活を通し様々な概念を作っています。
そんな時期の子ども達に、一定期間、裸で生活をさせると、
家の中=裸で過ごす
という概念が形成される危険性もあります。
トイレトレーニングが終了したり、寒くなってきて、服を着せようとしても
「着たくない!」
と言って、服を着ることを嫌がる可能性もあります。
今までにも、そのような相談を何度か受けたことがあります。
一度形成された概念を、作り変えるのは非常に大変です。
また、”トイレトレーニング中だから”という特別な理由は、子どもには理解し難いのです。
なぜトイレトレーニング中は裸で良くて、トイレトレーニングが終わったら、裸はいけないのか…
それを理解できず、混乱させてしまったり、困惑させてしまう可能性もあります。
様々な観点から考えても、トイレトレーニング中だからと言って、
家庭内であっても(例え下半身だけも)裸で過ごさせることは良いことではありません。
大切な子どもたちの心を守るためにも、きちんとパンツや衣服を着せてあげて下さいね!