出産・育児について

言語発達と絵本

子どもへの絵本の読み聞かせを行うことは、
・想像力を養う
・本への抵抗をなくし、本好きの子どもに育てる
・心の情操教育に役立つ
・親子の豊かな質の良いコミュニケーションが可能となる
など、多くの良い影響があると言われています。

では、絵本の読み聞かせと言語発達には、何かしらの関係があるのでしょうか?
多くの方がご存知の通り、
絵本の読み聞かせと言語発達には、関係があります。

多くの絵本、ストーリーに触れることで、
子どもの中のデーターベースが増え、
文字や言葉の習得が早まる!
と言われています。

ぜひ毎日の生活の中に、絵本に親子で触れる時間を作ってみて下さいね!

絵本の読み聞かせをしていると、
「もう1回読んで!」
と、子ども達は同じ本を繰り返し読んでもらいたがります。

同じ絵本を何度も何度も読み聞かせる。
毎日毎日、同じ絵本を持って来る。

大人としては
うんざり・・・・

同じ絵本を何度も繰り返して読んだり、
何日も同じ絵本を読み聞かせていると、
大人は飽きてしまいます。

「他の絵本を読もうよ!」
と提案しても、
子どもは嫌がります。

子どもは、特に年齢の低い子ども程、
繰り返して読んでもらうことを、求めます。

それは、読んでもらった時に感じた感情、抱いた感情を、
もう繰り返し感じたい、抱きたいから。

繰り返し感じ、抱くことで、
子ども達は、その感情を習得していきます。

また、絵本の内容を1度聞いただけでは理解できない、ということも、
年齢が低い子ども達にはあります。

この繰り返し読み聞かせることは、
実は言語の獲得にも大きく関係しています。

イギリスのサセックス大学のJessica Host博士のチームが、3歳児を
・同じストーリーの読み聞かせを週3回行うグループ
・それぞれ違ったストーリーの読み聞かせを3回行うグループ
上記の2つのグループに分け研究を行いました。
どちらののグループの物語にも同じ新しい単語が同じ回数だけ取り入れられていたのですが、
事件後、2つのグループの子ども達が覚えた単語数には、差がありました。

同じストーリーを繰り返し読み聞かせたグループは平均で3.6個覚え、
3つの異なるストーリーを読み聞かせたグループが覚えた単語数は2.6個だったそうです。

この結果から、子ども達には、
同じ本の読み聞かせ、
すなわち繰り返し学習が非常に重要であることが分かります。

たくさんの絵本を読み聞かせることが、悪い訳では決してありません。
でも、繰り返し読み聞かせることは、
私たち大人が考えているより、
子ども達にとっても、非常に重要なのです。

「もぅ・・・・」
って思ってしまいますけど、
「もう1回読んで!」
と言われたら、
ぜひ繰り返し読んであげて下さいね!

育児マイスター 磯部一恵
モンテッソーリ教育の国際免許、おもちゃコンサルタント等、子どもの育ちに関する多数の資格を保有。お母さん達に向けて「子どもの心身の健やかな成長をサポートする方法」「子育てをもっと楽しめる心の在り方」といったセミナーを企画・開催している。
1男1女の2児の母として、子どもの心と身体に寄り添った子育てを実践している。

☆セミナー開催情報等は下記URLから
http://childcare-meister.jimdo.com/

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